明日の神話
本格的な夏が来て毎日暑いですね。
去年の今頃は、ちょうど広島にいました。正確には60回目の「原爆の日」の前日でした。毎年この時期はジリジリと焼け付くような日差しで痛いほどです。
それに関連したわけではないのですが、汐留で公開中の岡本太郎作「明日の神話」の壁画を観てきました。日テレで特別番組も組まれていたので、ご存知の方も多いと思います。
長さ30メートルのこの作品は原爆が炸裂する瞬間を描いているそうです。しかし鮮やかな色彩と愛嬌すら感じるモチーフからは、絶望ではなく希望、負けない人間の強さが伝わってくるようでした。会場のスタッフの方の解説で、壁画の中心の骸骨は原爆の炎に焼かれながらもその表情は微笑んでいる、と話していたのが心に残りました。
とはいえあまり難しく考えずに、岡本太郎という人の作品を間近に体験できたこと、その溢れるエネルギーを感じることができたのがとても貴重でした。
壁画は8月いっぱいまで汐留で無料公開中です。
イノウエ
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